エアコン掃除のやり方「エアコン分解方法」のタイトルイメージ

一般的なエアコンの分解から洗浄までの流れを紹介した記事です。

お掃除機能付きエアコンなど付加機能が付いた機種については、部品点数が増えるので分解難易度が上がりますが、ベースとなる基本的構造はどれも似たようなモノなので、まずはこの記事にある基本的な分解を頭に入れておきましょう。

それから、自分でエアコン掃除をするときに必要な道具の紹介や、洗剤の選び方などは前回の記事で紹介しましたので、まだ読んでない方はそちらもご覧ください。

本格的エアコンクリーニング(掃除)を自分でやる方法

 この記事は前回の続きのような位置づけになりますが、この記事だけでもそれなりにエアコンクリーニングが分かる内容になっていると思います。













エアコンの分解方法と洗浄までの流れ

  1. エアコンの動作確認
  2. エアコンのコンセントを抜く
  3. フィルターを外す
  4. 前面パネル(化粧パネル)を外す
  5. ルーバーを外す
  6. 本体カバーを外す
  7. ドレンパンなど周辺部品を外す
  8. 養生をする
  9. エアコン洗浄カバーを装着
  10. 洗剤を使って洗浄する
  11. 外した部品を洗浄する
  12. すすぎ洗いをする
  13. 外した部品の乾燥をする
  14. エアコン本体を乾燥する
  15. エアコンを組み立てる
  16. エアコンの動作確認
  17. エアコンの乾燥運転

エアコンの動作確認から分解まで

まずは動作確認です。

正常に冷房(もしくは暖房)が機能しているか、吹き出してくる風の温度を確かめます。

他にも、異音は無いか、風量の変更、上下左右のルーバーの動き、また水漏れの跡が無いかなども確認します。

エアコンのコンセントを抜く

エアコンのコンセントを抜く様子

動作確認をしたら、リモコンでエアコンを停止して、完全に停止してからコンセントを抜きます。

エアコンのフィルターを外す

エアコンのフィルターを取り外す様子

このタイプのエアコンのフィルターはハメ込み式なので簡単に外せますね。

空気清浄フィルターや自動お掃除機能が付いたエアコンについては説明書に従って外して下さい。

使い捨てタイプの空気清浄フィルターは交換が必要です。

フィルターはホコリが沢山ついていることが多いので、洗う前に掃除機で吸うと作業がしやすいです。

エアコンの前面パネルを外す

エアコンの前面パネルの外し方

エアコンの前面パネル(化粧パネルなど)も基本的にハメ込み式が多く、ネジを使用しているタイプは稀だと思います。

比較的簡単に外せることが多いのですが、外し方が分からなかったり、無理をすると壊れそうな場合は、そのまま外さずに本体パネル外しをすることもありあます。

DIYは自己責任ですから、エアコンを壊さないことが一番大切です。

エアコンの上下のルーバーを外す

エアコンの上下ルーバーの外し方

上下の風向きをコントロールするルーバーを外します。

このエアコンの場合はルーバーが2枚あり、まずセンターのハメコミを外し、左右を引き抜く感じでした。

ルーバーが1枚のタイプもありますし、外し方は機種により異なります。

この段階でルーバーを外した方が本体パネルが外しやすいのですが、稀に外れないこともありますので、この時点で無理に外さないこともあります。

その場合は、本体パネルを外してからルーバーを外すか、ドレンパンに付けたまま外すと言うパターンもあります。

古い機種だとプラスチックが劣化して破損しやすくなっている事もあるので、状況に応じて対応して下さい。

エアコンの本体パネルを外す

エアコン本体パネルのネジの位置

この機種では画像の赤丸の位置に隠しネジが2か所ありました。

他の機種では青丸の位置などにプラスのネジがある事もあるので、ネジを外したつもりで本体パネルが外れない場合は、他にもネジがないか探してみましょう。

エアコン本体パネルを割る位置

エアコン本体パネルは、画像のように継ぎ目から割って外すタイプと、継ぎ目なしのフルカバータイプがあります。

どちらも本体の上下2~3ヶ所のツメで止まっていますので、ツメの位置を探して上手く外して下さい。

感覚的には、半割タイプよりフルカバータイプのほうが、外れにくいことが多いです。

エアコン本体パネルを外した様子1

エアコン本体パネルを外した様子2

基本的な外し方は、画像のように、本体パネルの下側のツメを外して、上側ツメを支点に回転させるように持ち上げると、上側のツメが外れるので、そこで引き出すがコツです。

機種によって外し方が異なりますし、上側のツメが外れにくい機種もあるので無理せずトライして下さい。

外れにくい場合は、機種番号などで検索して分解方法が公開されていないか探してみるのも良いでしょう。

ちなみのこのエアコンの機種は、三菱ルームエアコン霧ケ峰「MSZ-GV220-W」でした。



エアコンのドレンパンについて

エアコンのドレンパンの外し方

エアコンのドレンパンとは、アルミフィン(熱交換器)で結露した水の受け皿のことで、ここで受けた水はドレンホースを伝って室外に排出されます。

夏場は常に水が流れている場所ですので、カビやバクテリアなどの汚れが溜まっていることが多いです。

臭いの原因にもなりやすい場所ですので、なるべく外して洗浄したい場所です。

また、エアコンの機種によっては、ドレンパンを外さずに洗浄すると、ドレンパンと背面パネルの隙間から水が浸入して、後日水漏れする原因にもなったりしますので、ドレンパンを外さないでクリーニングする場合は継ぎ目の養生を念入りにしましょう。

それとドレンパンが背面パネルと一体型になっている機種はドレンパンを単体で外すことが出来ません。

ドレンパンを外す場合と外さない場合の選択は、個人の技量や機種に依存しますが、どちらにせよ無理せず壊さないよう作業を進めて下さい。

ドレンパンに付いたルーバーのモーターなどを外す

エアコンのドレンパンのモーターを外す方法

ドレンパンには、ルーバーを動かすモーターや各種パイロットランプなどが設置されていることがありますので、可能な限りそれらを外します。

ドレンパンを外さない場合でも、モーターなどの電気部品を濡らすと故障の原因になりますので、なるべく外すようにしましょう。

このエアコンは、上下ルーバーのモーターしか付いていませんので、画像のように簡単に取り外せます。

エアコンからドレンパンを外す

エアコンのドレンパンのツメを外す様子

ドレンパンの周辺部品を外したら、本体からドレンパンを外します。

この機種では3ヶ所のツメを外して手前に引き出せば浮かせることが出来ました。

どのエアコンも似たような固定方法が取られていますが、ドレンパン側面にツメやネジがある機種もあるので、ツメを外しても引き出せない場合は、他の場所に引っ掛かりがないか探してみましょう。

エアコンのドレンパンに固定されているドレンホース

エアコンのドレンパンには上記画像のようにドレンホースがついています。

通常はエアコン本体からドレンパンを浮かせて、ドレンホースを抜くという流れになりますので、ドレンパンを浮かせたのに外れないと慌てないようにしましょう。

ドレンホースの外し方は、ツメで止まっているタイプ、引っ掛かりを半回転するだけのタイプ、ギュッと押し込まれているだけのタイプ、ネジ止めされているタイプなど様々です。

エアコンのドレンホースのツメの外し方

このエアコンではツメで固定されていましたので、指で挟み開いてホースを抜きました。

この当りの分解は、事前に調べるのではなくその場で対応できるレベルでなければ、エアコンの分解クリーニングはできません。

それとドレンパンやホースの中には汚水が入っている事があるので、部屋や自分を汚さないように気を付けましょう。

エアコン分解クリーニングで分解した部品

ここまでで分解した部品です。

これらは通常お風呂場(浴室)などで洗います。

今回は自宅の屋外のスペースで洗いましたが、部品を傷つけないようマットを敷くなどしたほうが良いです。

エアコン分解洗浄の養生をする

エアコンの部品を養生する様子

まずは分解した部品を水かかからない安全な場所にマスキングテープで固定していきます。

アルミフィンの上にも部品がある場合は、それらもあらかじめ外しておきましょう。

外せる部品は外した方が確実です。

基盤周辺のホコリや、養生の中に入る汚れはハケや掃除機、雑巾などを使って落としておきましょう。

エアコンの基盤をマスカーで養生する

タオルとマスカーを使って基盤を養生します。

基盤の上にかけるタオルは2枚から3枚程度なのですが、これがもしもマスカーの隙間から水が侵入した場合に、基盤を守ってくれるので丁寧に覆いましょう。

エアコンの基盤は基本的に右側にある事が多いのですが、最近のお掃除機能付きエアコンは本体前面に基盤がある機種もあるので気を付けましょう。

というか、お掃除機能付きエアコンを分解して洗浄したいと思う方は、誰にも教えられることなく分解できるレベルじゃないと難しいかもしれません。

エアコン全体にマスカーを掛ける

左側と下側にもマスカーを付けます。

左側は背面パネルに水が回り込まないよう考えながら養生します。

下側は画像の赤線のように、左右の養生に上から被せてマスキングします。

吹き出し口周辺は、汚れでマスキングが付きにくいので、雑巾で汚れを取ってからテープを貼った方が良いです。

下側に左右のルーバーが付いている機種は、ルーバーを外せそうなら外した方が水漏れを起こしにくいです。

左右ルーバーが外れない場合は、雑巾などで汚れを落として本体パネルと隙間が無いようにマスキングしたほうが良いです。

隙間から背面パネルに浸水すると、後日エアコンを使用した際に、その水が呼び水となり思わぬ水漏れの原因になります。

もしも濡れたかなと思ったら、ドライヤーで乾かしましょう。

エアコン本体上にもタオルを置く様子

エアコンの本体上にも画像のようにタオルを置いて、背面に水が流れないようにしましょう。

背面パネルの上部にマスカーを貼る場合もありますが、やりかたは機種によって異なります。

エアコン洗浄カバーを掛けたエアコンの様子

エアコン洗浄カバーを装着して、汚水が出る洗浄カバーの先をバケツに入れれば養生の完成です。

洗剤を使ってエアコンを高圧洗浄する

エアコンの高圧洗浄機と洗剤のイメージ

一般的にエアコンに使われる高圧洗浄機とバケツに水を10リットルほど入れて食器洗剤を数滴いれた洗剤水です。

今回は汚れが少ないので洗剤水のみ10リットルですが、汚れが酷い場合は他の洗剤をスプレーしつつ洗剤水で汚れを流していきます。

高圧洗浄機がない場合は蓄圧式噴霧器を使用しますが、蓄圧式だと1回に4~5リットルを噴霧するだけでもとても時間がかかるし疲れると思いますが、それでも10リットル以上の洗剤水を流した方が綺麗になります。

冒頭にも書きましたが、自分でするエアコンクリーニングに使用する道具に関しては下記の記事をご覧ください。

本格的エアコンクリーニング(掃除)を自分でやる方法

エアコンのアルミフィンを高圧洗浄している様子

エアコン内部のアルミフィンを端から端まで丁寧に高圧洗浄している様子です。

吹き出し口や送風ファンも丁寧に高圧洗浄します。

送風ファンは水圧で回転するので、指などで回転を押さえて洗浄しましょう。

エアコンから出た真っ黒な汚水

泡だっているので分かりにくいですが、真っ黒な汚水が回収できました。

外した部品の洗浄

洗浄したパーツを干している様子

エアコンのフィルター以外のパーツは、丸洗いされることを想定していませんので、無理にブラシで擦ったりすると折れてしまう事もあります。

フィルターはブラシで洗いますが、それ以外のパーツは汚れの度合いに合わせた洗剤をスプレーで吹きかけて汚れを浮かせ、水で流すと言う方法が簡単で汚れ落ちが良いと思います。

そのうえで酷い汚れの部分だけ、歯ブラシなどを使って部品を壊さないように洗いましょう。

乾燥させるときも、フィルターはタオルで拭けますが、パネルやドレンパンの細かなところまでタオルで拭くよりも、半日陰などで軽く乾燥させた方が安全で効率が良いです。

画像は自宅のエアコンなのでプランターに置いてますが、落ちたり倒れてプラスチックが割れたりする可能性もあるので、マットか何か敷いておいた方が良いと思います。



エアコンのすすぎ洗い

外したパーツを乾燥させている間に、エアコンのすすぎ洗いをします。

洗浄と同じ要領で、洗浄に使った水量の同じから2倍くらいの水道水を流しましょう。

このとき、ドレンホースの中も軽く流すと良いです。

エアコン本体の拭き上げ乾燥

エアコンのすすぎ洗いが完了した様子

すすぎ洗いが完了したら、エアコン本体の拭き上げ乾燥です。

アルミフィンをタオルで拭くと、フィンが曲がったり潰れる恐れがあるので、ブロワ(送風機)など風で吹き飛ばす方法があります。

しかしブロワは一般的ではありませんので、OAクリーナーのエアダスターで吹き飛ばすと言う方法もあります。

ブロアやエアダスターがない場合は、アルミフィンの底を手で触れると水滴が手を伝って流れ落ちるので、それを何度か繰り返すとかなり水が切れます。

他にも吹き出し口や送風ファンの水を切ってから、エアコン洗浄カバーの内側もタオルで軽く拭き上げます。

養生テープやマスカーを外す

全体的に水か切れたら、養生テープやマスカーを外します。

これらは使い捨てなので、ビニール袋か何かにまとめておきましょう。

この段階では、基盤の上にかけたタオルはまだ外しません。

ドレンパンを組み立てる

エアコンのドレンパンを組み立てた様子

エアコン洗浄カバーを外す前に、ドレンパンを組み立てます。

完璧にアルミフィンの水が切れた状態なら、先にエアコン洗浄カバーを外しても良いのですが、そうでなければポタポタと水が落ちてしまうからです。

ただ作業性は悪いので、難しい場合はカバーを外してからドレンパンを付けましょう。

ドレンホースの付け忘れは確実に水漏れになりますので、間違いなく取り付けて下さい。

全てのパーツの組み立て

エアコン分解洗浄が完了したエアコンの様子

分解と逆の手順で全てのパーツを組み立てたら動作確認をします。

ファンに水滴が残っていたら、少し水が吹き出しますので驚かないよう注意して下さい。

もしも吹き出し口に水滴が付いたりしても、動作中はタオルなど何か物をいれて拭いてはいけません。

棒やタオルなどが巻き込まれると確実にファンの羽が折れてしまうからです。

水滴が気になる場合は、一度スイッチを切って完全に停止してから拭いてください。

エアコンの乾燥運転

エアコンのシーズン前にクリーニングされた場合は、一度エアコンを完全に乾燥させなければ、洗濯物の生乾きのような臭いが発生する可能性があります。

動作確認が完了したら半日程度の送風運転をおすすめします。

すでにエアコン(冷房運転)を使用している時期にクリーニングされた場合は、そのまま使用して問題ありませんが、内部クリーンなどの機能があれば活用したほうが良いでしょう。

以上、エアコン分解洗浄のやり方でした。

わたし、かなりの台数のエアコンを分解洗浄した経験があるのですが、どこか家電メーカーさんで私の思う理想のエアコンを作ってくれないかな?

お掃除機能付きエアコンなんかよりバカ売れすると思うのですが。