エアコンクリーニングを自分でやる方法のタイトル画像

突然ですが、エアコンのお掃除していますか?

一般家庭でエアコンのお掃除と言えば、エアコンの前面パネルを開けたらあるメッシュ状のフィルターをキレイにすることくらいですね。

最近のエアコン上位機種では、フィルターの自動掃除機能が付いた機種もあるので、それすらやってない人もいるかもしれません。

昔からエアコンの掃除は「フィルターに始まりフィルターに終わる。」と言われていますが(ウソです)、フィルターをちゃんと掃除していればエアコン内部が汚れにくくなります(これは本当です)。

この記事で分解洗浄まで完結する予定でしたが、トータルで10,000文字を超えるスペクタクルな記事になってしまったので、分解洗浄方法を分割しました。

【エアコン掃除のやり方】分解洗浄の方法を画像で紹介

エアコンを本当にキレイにしたい人は両記事ともに読んでみて下さい。













エアコンクリーニングが必要な理由

今さらエアコンクリーニングがなぜ必要かなんて言わなくても、テレビCMや情報番組なんかでエアコンの中から真っ黒な汁が出ているのを見たことある人も多いですよね。

あの墨汁のような黒い汁の原因は、エアコン内部に生えた「カビ」と言うのですから、初めて見た人の衝撃は計り知れません。

このカビ汚れはエアコンが臭う理由の一つでもありますし、何よりカビなのですから健康に悪いのは間違いない事実です。

他にも、タバコのヤニや、キッチンから出る油汚れなども、臭いや黒い汁の原因だったりします。

エアコン内部が汚れる原因

エアコン内部が汚れる原因は?どうしてカビが生えるの?

まずエアコンは部屋の空気を取り入れて冷やしたり温めたりしています。

たまに室外機から空気を取り込んでいると勘違いされている人もいますが、一般的な家庭用エアコンで外気を取り込んでいる機種は聞いたことがありません。(あったら教えて)

※オフィスビル・工場・厨房などにある業務用エアコンの一部では、換気目的で外気導入している機種があります。

つまり、エアコンはその部屋のホコリや汚れた空気も吸い込んで循環させているのです。

そして冷房運転の場合、エアコン内部は結露しますから、その結露した水にフィルターで防げなかった細かなホコリや臭いが付着して、黒カビの原因になるのです。

ですから、冷房運転をせず暖房しか使わないエアコンがあれば、部屋のホコリや空気の汚れは吸い込みますが、理屈で言えばカビがほぼ生えていないエアコンとなります。

ホコリだけ(タバコのヤニや油汚れ無し)なら掃除機で吸うだけで十分綺麗になりますよ。



夏場のエアコン内部はカビがスゴク生えやすい

日本には四季がありますが、現代の高気密な住環境では一年を通してカビが発生する可能性があります。

人間が住みやすい環境はカビも生えやすいと考えると分かりやすいです。

特にカビが生えやすい条件は、温度20℃~30℃、湿度80%以上と言われています。

これにバッチリ当てはまるのが、夏のエアコン内部なのです。

そしてエアコン内部でカビが増殖するのは、エアコン稼働中よりも寧ろ停止した後となります。

エアコン稼働中に結露した水と、密閉された空間、そしてエアコン停止後の高温が理由です。

エアコンが動いている間は、アルミフィン(熱交換器)が室温より冷やされていますし、結露した常に水が流れています。

それに送風ファンによって風も流れていますので、カビ菌が定着(増殖)しにくい環境なのです。

エアコンに「内部クリーン(内部乾燥)」という機能が備わっていますが、これはエアコン停止後に内部を乾燥させてカビを増やさないという、とても理にかなった機能なのです。

内部クリーン(内部乾燥)が無い機種では、送風運転を利用すれば乾燥を早めることが可能です。

※送風運転がない場合は、設定温度一番上げた状態の冷房運転で風を送れば送風運転が可能。
※風速(風量)をオート(自動)で運転すると、風が出ない可能性があるので注意。

エアコンクリーニングの頻度は?

エアコンクリーニングって毎年したほうが良いのか、各シーズン毎にしたほうが良いのか、それとも数年に一度でも大丈夫なのか分かりませんよね。

結局のところ汚れていればクリーニングしたほうが良いという答えになります。

エアコンが汚れる原因は、使用頻度と使用条件によるところが大きいので、エアコンクリーニングの頻度は絶対にコレだとは一概に言えないのです。

一般的にリビングのエアコンは汚れやすいのと、フィルターの掃除を適度にしていなかったり、内部クリーン(内部乾燥)を利用していないエアコンはカビが生えやすいです。

例えば夏の終わりにクリーニングして、冬場に暖房を使ったとしても、ホコリさえ掃除すればカビは生えてないことが殆どです。

暖房運転でエアコンに付着したホコリは掃除機で吸えばある程度綺麗になりますので、そのまま夏の冷房運転をして問題無いです。

冷房運転でアルミフィンやファンに付着したホコリは、湿っているので掃除機で吸わない方が良いです。



本格的なエアコンクリーニングに必要な道具

プロがするような本格的なエアコンクリーニングを自分でやるには、プロと同じか同等程度の道具(機材)が必要になります。

最近は昔に比べて比較的安く手に入る機材も増えているので、これから定期的にエアコンクリーニングをやろうと考えている人は、揃えても損はしないと思います。

ただし道具を買う前に、最低限エアコンが分解できるのかを確認して下さい。

道具は買ったけれど分解できないでは、無駄になってしまいますからね。

  • エアコン洗浄カバー(壁掛用)
  • 養生テープ・養生マスカー
  • 高圧洗浄機(噴霧器)
  • 各種洗剤
  • スプレーボトル(※)
  • 掃除機(※)
  • 脚立
  • プラスドライバー・マイナスドライバー(ヘラ)
  • バケツ
  • 雑巾(タオル)
  • ブルーシート(※)
  • 歯ブラシ(掃除用ブラシ)

この中で「エアコン洗浄カバー」はネットでしか手に入れにくいと思いますが、その他はホームセンターなどでも手に入ります。

また既に持っている道具は買い直す必要はありません。

(※)マークがついた道具は、必要に応じてあれば便利という道具です。

エアコン洗浄カバー(壁掛用)

エアコン洗浄カバーは、プロが使用する本格的なタイプで5,000円~10,000円程度となっていますが、耐久性は劣るものの同等程度の性能のカバーが2,000円以下で売られていますので、一般家庭ではそちらの使用がオススメです。

器用な人なら使い捨てのマスカやビニール袋で、簡易的な洗浄カバーを自作することも可能ですが、水の流れや水ハネが分からない素人が作ると、高確率で水漏れを起こすと思われます。

2,000円以下のエアコン洗浄カバーは素材が薄く耐久性に問題があるようですが、丁寧に扱えば何度かは使用できますし、もしも破れてもテープなどで補修すればある程度は誤魔化せますので、専用タイプの利用がオススメです。

養生テープ・養生マスカー

私はいつもダイヤテックスのパイオラン養生テープ(25mm幅)と布コロナマスカー(550mm幅)をホームセンターで購入して使用していましたが、最近はダイソーなどの100均でも販売されているようなので、それでも十分使用できると思います。

ダイソーで養生テープは引っ越し用仮止めテープ、養生マスカーは塗装用保護フィルムとして売られていますので、探すときの参考にしてください。

エアコン用の高圧洗浄機(噴霧器)

プロのエアコン洗浄では、よく高圧洗浄機を使いますと言われますが、実は便宜上「高圧洗浄」と言っているだけで正確に言うと少し違います。

エアコンクリーニングで使われる洗浄機の多くが、元々は農薬散布用などの目的で作られた動力噴霧器(動噴)だからです。

一般的に高圧洗浄機と言えば一番に思いつくのがケルヒャーではないですか?

そのケルヒャーのエントリーモデルの吐出圧力が8MPaなのに対し、エアコンで使われる動力噴霧器の吐出圧力は3.5MPaとなっています。

つまりエアコン洗浄で使われる洗浄機は吐出圧力が少し弱いのです。

これはエアコンの構造や部品の強度によるためで、本格的な高圧洗浄機でエアコン洗浄をすると、水漏れや故障の原因になるためです。

エアコンのアルミフィン(熱交換器)に高圧洗浄機を当てると、アルミフィンが曲がってしったり、

また送風ファン(クロスフローファン)に当てると、プラスチック製のファンなら羽が折れたり、モーターに高負荷を与える可能性もあったりで、吐出圧力が強ければよいと言うものでもないのですね。

エアコンクリーニングに使われる動力噴霧器は20,000円~となっています。

蓄圧式噴霧器

動力噴霧器は少し高価なので自分でエアコンクリーニングする為に購入するのは、少しばかりハードルが高いです。

そこで登場するのが蓄圧式噴霧器になります。

この蓄圧式噴霧器は吐出圧力が0.3MPa程度と動噴に比べてとても弱いのですが、はじめてエアコンクリーニングする人や不慣れな人には、水をコントロールしやすく失敗が少ないのでオススメです。

とはいえやはり洗浄性能は低めですし、水の吐出量が少ないので、完璧なエアコンクリーニングを望む人には物足りないスペックですね。

※時間をかけてじっくり洗浄すれば、ある程度のレベルまではクリーニングできます。

蓄圧式噴霧器は2,000円以下で購入できるものも多いので、なるべく安く本格的なエアコンクリーニングを自分でしたい人には良い商品と言えます。

エアコンクリーニングに使用する洗剤

一般的なエアコンクリーニングで使用されるプロ用の洗剤は、洗浄力の強いアルカリ洗剤となっています。

※こだわりの掃除屋さんは、エアコン専用の強アルカリ洗剤なんて使いませんけど。

アルカリ洗剤の市販品で分かりやすいのはマジックリンですかね。

このアルカリ洗剤は油汚れなどを強力に落とす力がありますが、実はアルミを腐食させる厄介なチカラもあります。

ですから一般家庭のエアコンクリーニングでは、積極的に使う必要は無いと私は考えています。

私が主に使うのは、中性の食器用洗剤か洗濯用粉洗剤です。

基本的な汚れは水圧で落とすことが出来ますし、ある程度の油汚れなら食器用洗剤で落ちてしまいます。

また臭いが気になる場合なら、洗濯用粉洗剤と言った具合です。

洗濯用粉洗剤には、漂白剤が若干含まれているものが多いので消臭効果が高いですし、カビにも多少は有効です。

もしも油汚れやタバコのヤニが酷い場合は、適度に薄めたアルカリ洗剤をスプレーボトルに入れて、スポット的に使い場合もあります。

また、あまりにカビや臭いが酷い場合は、酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)をプラスしたり、それでも太刀打ちできない場合は、台所用漂白剤(キッチンハイターなど)を使うこともあります。

台所用漂白剤は強力なので、台ふきんを漂白する程度まで薄めて、かつ短時間の使用がオススメです。

というか素人がエアコンに台所用漂白剤を使わない方が良いかもしれませんね、漂白剤自体の匂いも強いですし、飛散すると喉をやられますし、アルカリ性なので油断するとアルミフィンを痛めてしまいます。

中性洗剤で本当に汚れが落ちるのか?

中性洗剤ってアルカリ性洗剤に比べて洗浄力が弱そうですよね。

ましてやエアコンクリーニングに食器用洗剤や洗濯用粉洗剤なんて大丈夫なのか?と思われた人もいるかも知れません。

だって風呂のカビ汚れって強力なカビ取り洗剤(カビキラーなど)じゃないと落ちませんよね。

実はエアコン内部のカビ汚れって、それほど根が深くありません。

というのも、エアコンの部品の殆どはプラスチックと金属ですから、カビの根が深く入り込むことがほとんど無いのです。

お風呂のカビ汚れを想像してみて下さい。

コーキング(ゴム)部分やタイルの目地に強烈なカビが生えますが、浴槽本体や水栓金具の本体部分にはカビは生えませんよね。

汚れていたとしても、ゴム部や目地以外は中性のお風呂洗剤で落ちてしまうのです。

※頑固な水垢や石鹸カスは落ちませんが、それはまた別のお話です。

つまり普通の汚れレベルのエアコンクリーニングで大切なのは、洗剤よりも適切な水圧と水量という事なのです。

洗剤は必要に応じて、適所に使うと言うことです。

しかしながらヤニだらけ油だらけのエアコンなら「中性洗剤で!」なんて甘いこと言ってられないのも事実です。

パネル類やフィルターなどのプラスチック部分なら、初めから強アルカリ洗剤でも問題ありませんからね。

その他の必要な道具

スプレーボトルは必要に応じて各種洗剤をスポット的に使う場合に使います。

掃除機は、エアコンクリーニングを開始する前に家具を動かしたら、ホコリが沢山出ますし、エアコン内部からもホコリが出ますからあったほうが便利です。

脚立は普通の高さのエアコンで3段程度は必要です。

高所設置のエアコンを低い脚立で作業するのはキケンなので、設置された高さにあった脚立を準備しましょう。

プラスドライバーはカバーのネジを外すもので、マイナスドライバーはカバーが外れにくい場合にカバーのツメを外すために使ったりします。

マイナスドライバーよりも、薄いヘラのようなモノのほうがエアコンのカバーを傷つけにくく、隙間にも入りやすいですが、どちらも絶対に必要と言うわけではありません。

バケツはエアコンから出た汚れた水を受けるためのものと、高圧洗浄機を使う場合は水や洗剤水を入れる為のモノが必要です。

蓄圧式の噴霧器を使う場合は、バケツ1個でも何とかなりそうです。

雑巾(タオル)は養生にも使いますので、5枚~10枚くらいあった方がいいです。

ブルーシートは水をこぼした場合や、洗浄中の水ハネから家具家電を守るために使用します。

本格的なブルーシートではなくレジャーシートでも大丈夫ですし、何もない場合はマスカーを使って保護することも出来ます。

歯ブラシ(掃除用ブラシ)は、あれば色々と便利です。

それでは分解洗浄の開始です

それではいよいよ本格的なエアコンクリーニングを自分でする方法を紹介します!と言いたいところなのですが、文字数が多すぎてココまで読んでくれた人がどれだけいることやら。。。

前書きのつもりが、既に5,500文字を超えていますからね。

ここからエアコンの写真を貼りつつ分解方法などを紹介していたら、すごく長い記事になりそうなので別記事に分割したいと思います。

【エアコン掃除のやり方】分解洗浄の方法を画像で紹介

自分でエアコンクリーニングに挑戦するかは、もう一つの記事も読んでから考えてみて下さい。